皆さんこんにちは。
平井歯科クリニックは2018年秋にさくら夙川駅の北側へ移転し、健生会3院(平井歯科クリニック、平井クリニック、まりウィメンズクリニック)が1つのビルに集いました。
父である故・平井健清が平成11年(1999年)に神楽町に平井クリニックを開院し、その5年後平成16年(2005年)に当院を開業しました。
平井クリニックの開業から考えるとちょうど20年、健生会はこの夙川地域の皆さまの健康のお手伝いをさせていただて参りました。
「常に患者さんの目線、立場に立って診療にあたること」
という父の言葉を胸に、より一層、健生会3院が緊密に連携・協力し、皆さまの全身の健康の維持向上に誠心誠意あたってまいります。
下に2006年に神楽町にて開業した際の院長挨拶を掲載してあります。
30代半ばで開業し、たゆまなく技術の研鑽をして、さまざまな経験を経て、もう50前になりました。
あらためて読んでみて、今でもその気持ちに変わりはございません。
お一人お一人の患者さまに優しく寄り添って、誠心誠意、丁寧・親切に痛くない治療を心がけて診療にあたります。
2019 夏
みなさんこんにちは。
平井歯科クリニック院長平井伸明です。
灼熱の太陽が照りつける気温40℃を超える砂漠、零下30℃以下の氷雪吹きすさぶシベリア、獰猛な野獣やヘビ、ヒルがひそむ熱帯のジャングル・・・この世界で行きたくない(行きたい?)場所はたくさんあります。
その中でも歯科医院はほとんどの方が最も行きたくないところに挙げられるのではないでしょうか?
実は私も、もし患者さんとして行くならば歯医者が一番行きたくない場所です。
高校生時代、学校検診でもらった紙を持って当時住んでいた近所の歯医者さんへ行きました。
薬の臭い漂う待合室で30分ほど待ち、ようやく診療室に入り、無表情なスタッフがチェアに私を乗せ、エプロンをかけ、更に10分程待ちました。
その後、先ほどのスタッフに輪をかけて無表情な歯科医師が登場し、「今から虫歯を治します」の一言だけ言われ、何の説明もなく思わず悲鳴をあげそうなほど痛い麻酔の注射をブスッと打たれ、むし歯の治療をしました。
その治療も本当に麻酔を打ったのか?と疑いたくなるほど痛かったのですが、当時の私は“痛いと言ったら負けだ!”という一体誰と勝負しているのか?とつっこみたくなるような変な意地を張り、拳を握り締め、目に涙を溜めながら最後まで耐え抜いたのです。
やはりむし歯の治療だから、少しは痛みがあるだろうと予測はしていたのですが、それを遥かに超える耐え難い痛みと、終わった後何も言わずに次の患者さんのチェアへ去っていく歯科医師とで、治療が終わってホッとするどころか、何か腹立たしい気持ちになったことを今でも思い出します。
それ以降、絶対にむし歯になってはいけないと思い、それまでおざなりだった歯磨きをしっかりするようになり、今現在歯科医師として医療に携わっております。
そのような苦い思い出を持ちつつ、平井歯科を開院させたわけなのですが、以下の点について私は常に心がけて診療を行っております。
①とにかく痛みないよう常に心を配り、痛みが出ないよう最大限の努力を怠らないこと。
②「なぜこうなったのか」「なぜ治療が必要なのか」「どのように治すか」など患者さんに理解していただけるまで、わかりやすく丁寧に説明すること。
③院内は常に清潔を保ち、私もスタッフも明るく前向きに笑顔で患者様をお迎えすること
現在、歯科界ではインプラントや矯正、ホワイトニングといった最新かつ高額な治療が持てはやされております。
それ自体否定するつもりはございませんが、まず患者さんの立場に立った痛みのない治療をまず第一に心がけた上で診療しようと私は常に考えております。
歯科医院が“行きたくなる場所”には決してなることはないでしょう。でも、少なくとも何か
お口で気になるところがあったり、痛みが生じたとき、“行きやすい場所”になれるよう信頼できる頼もしいスタッフ達とともに日々考えて努力しております。
院長 平井伸明