インプラントや虫歯治療だけじゃないんですシリーズ第二弾
皆さんこんにちは!
本日ご紹介するのは歯の再植です。
歯の移植ではありません。
あくまで再植です。
移植は親知らずなどをダメになった歯を抜いたところへ移しかえる治療です。
移植はまたブログでいつか紹介しますね!
歯の再植とは⁉️
虫歯や破折などでグチャグチャになってしまった歯は基本的に残すことはできません。
抜歯となります😭
ただし、虫歯が浅くて比較的きれいに長く根っこが残せて、周囲の骨もしっかりしているケースは
再植、つまり
虫歯を取り除いてきれいにしたあと、一度歯を抜いて、そのままその場所に
クルっと90度回転させて再び植える
という治療方法ができる場合があります。
虫歯を取り除いたり、割れて欠けた破片を取り除いたりして(写真①→②)
一度抜歯して、そのままクルっと90度回転させて再び抜いた場所へ戻して、しっかり縫合して動かないようにします。(写真③)
うまくいくと、個人差はありますが1ヶ月程度でしっかりしてきます。(写真④)
2ヶ月もすれば土台を建て、いよいよかぶせを作る段階に入っていきます。90度回転させているので本来の形ではありませんがかぶせの形で補正します。(写真⑤)
これをすれば、ほとんどの歯が残せるんじゃない⁉️
と考えてしまいそうですが、虫歯が浅い・根っこが長い・周りの骨がしっかりしている、という3条件を満たしているケースって意外とほとんどありません💧
また、お口の中全体も清掃が行き届いていて、歯周病や虫歯がない状態でないとうまくいきませんので、さらに適応は限られてきます。
処置を行う際の手技としては、まず抜歯を手早くできないと話しにならないですよね💧
あとは、きれいに抜歯をする事も重要です。
力任せに早く抜いたものの周囲の組織のダメージが大きいと生着に悪影響を及ぼします。
またクルっと90度回転させるとは言っていますが、歯根の形状によって固定するのが60度になったり、120度になったりしますので、すばやく判断するのと同時に確実に縫合固定しなければなりません。
処置の難易度は高いですね。
そもそも虫歯で根っこだけになった歯の抜歯自体が難易度高めです。
インプラントの方が簡単かも💧
適応条件は厳しいですが、患者さまの歯を残すためのオプションとして常に検討しています。
歯を失うとインプラント・ブリッジ・義歯の3通りの方法しかありません。
たしかに、どう頑張っても保存不可能な場合も多々ありますが、
歯を残すための方法やオプションは数多くあり、その、一つ一つの技術を身につけ磨くことが私たち歯科医師の仕事であり使命です。
いろんな事ができる場合もありますし、いろんな事を日々しています。
気軽にご相談くださいね‼︎
2021年10月03日 15:37